このBlogのメインサイトである「とのすのす。」の立体視(stereogram)のコーナーにあるような立体画の作り方について何度か質問を受けています。そこで、立体画を作るうえで知っておくべき基本について、まず説明しようと思います。
ここでは、下図左側の四角の中央手前に下図右側の青い丸があるような構成で考えてみることとします。
まずは絵の中心付近に視点を置いたとして考えてみます。黒丸の位置に視点を置いて丸と四角の絵を見ると、下図左下の絵のように見えます。青い丸が大きく見えるのは、視点から丸までの距離が視点から四角までの距離に比べ大幅に短く設定しているためです。実際でも近くにあるものは大きく見えますよね。
今度は視点を絵の中心から右側に移動させて見てみましょう。四角に対して丸の位置が左に移動しているのが分かると思います。これは視点を移動させると対象物はその逆方向に移動して見えるのですが、視点からの距離が短いほど移動する度合いが大きくなるためです。
また、視点を絵の中心から左側に移せば、先ほどとは逆に四角に対して丸の位置が右に移動します。
人間の目は顔の中央から左右に2つついているので、視点を右に移した時にできる絵を右眼で、視点を左に移した時にできる絵を左眼で見ることになります。立体視の場合でもこれは同じです。右眼で見る画像と左眼で見る画像を横方向に並べてやり、それぞれの絵をそれぞれの目で見てやればいいのです。ちなみに画面の向かって右に置いた絵を右眼で、左側に置いた絵を左眼でみる方法を平行法といい、画面の向かって右に置いた絵を左眼で、左側に置いた絵を右眼でみる方法を交差法といいます。
平行法
交差法
このように手前のものほど大きくずらした絵を作ってやるだけで、立体画を作ることができるのです。いかがでしたか。